咳喘息と言われ続けた私が重症気管支喘息だった話

私は数年前から気管支喘息を患っていて、ついに先日念願の気管支喘息の診断を貰いました!

自分で書いていても意味が分からないけど、つい先日そのような事になったので事の経緯でも綴っていこうと思います。

私は小さい頃に小児喘息がありましたが、小学生の頃に一旦完治しました。
…が、大人になってからまた発作が起き気管支喘息と診断され治療を続けていました。
自分で言うのもなんですが薬の飲み忘れなどもほぼ無く割と真面目に治療を続けていました。


ところが去年の秋頃、久しぶりに発作が起きてしまったのでかかりつけ医の所へ。
念の為、胸部X線と血液検査を受け異常が無かったので持病の気管支喘息が悪化したのだろうということでした。
とにかく息が苦しかったので、当時使っていたレルベアという吸入薬よりもう少し強いシムビコートという薬を出して貰い数日様子をみることに。
ところが、数日経ってもなかなか良くならなかったので再びかかりつけ医の所へ行くと呼吸器の専門医がやっているクリニックを紹介してくれました。(かかりつけ医は呼吸器の専門医ではなかったので)

そこですぐに紹介して頂いたクリニックへ行き、
そこで再び胸部X線と血液検査をしました。
血液検査の結果は後日出る為、胸部X線と問診の結果『咳喘息』と診断され、咳喘息というのは喘鳴(ゼィゼィヒューヒュー)がなく息苦しさもないが咳が止まらなくなる病気と説明されました。
が、私は確かに喘鳴はなかったのですが咳もそこまで出ず、SpO2も正常の範囲内でしたがとにかく息苦しい状態がずっと続いていたのでその場で「でも息が苦しいんですが…」と言うと「咳喘息なんだから苦しい訳ないです」と言われリンデロンの点滴だけ受けて帰されました。
その時点でこの病院はやめようと思っていたのですが、血液検査の結果が出たのでクリニックに来て欲しいと言われ再びクリニックに行きました。
そこで、血液検査の結果から『百日咳』だと言われました。聞くと、百日咳のウイルス?の抗体が陽性であったとのこと。
抗体が陽性ということは体内に抗体があるということでは?
流石に開いた口が塞がらなかったです。
それからそこのクリニックには全く行っていません。

そして次は近くの少し大きな病院へ行くことに。(実は、ここに至る間に1度だけ大学病院へ行きましたがそこでも『咳喘息』と言われました。)
呼吸器内科でレントゲン、肺機能検査、呼気NO検査、血液検査(アレルギーのと2回)などの検査をしました。
が、ここでの結果も『咳喘息』でした。
「とにかく息が苦しい」と訴えると「咳喘息でも苦しくなりますよ」とのこと。
でも、これ以上病院を変え続けてもどうなるか分からないしとりあえず通院することにしました。
幸いだったのは、この先生がまだ医者になりたての若い先生だったこと。
諦めずに症状を訴え続けると気管支喘息なのかなぁ?という感じで治療をしてくれることになりました。(大抵の医者はここで『咳喘息』だから大丈夫と言って治療してもらえない)

当時使っていた薬はシムビコート、モンテルカスト、メキタジンの3種類だったのでまずメキタジンをビラノアに変える事から始めました。
結果、花粉症やアトピーには効きましたが喘息にはあまり効きませんでした。
それから、メキタジン→ビラノアはそのままに吸入薬を変えてみることになり、粉が小さい方が気管支に入りやすいかもしれないということでシムビコートよりも粉が小さいフルティフォームになりました。
が、1週間続けても効果がなく、吸入薬はシムビコートに戻すことに。
次に試したのは発作の際によく使われるという経口ステロイド薬のプレドニンで、これを1週間続けました。
が、またまた効果はなく…。朝に6錠飲んでいたのですがとてつもなく苦かったです。
その次に試したのは、エンクラッセという吸入薬です。抗コリン薬(間違ってたらごめんなさい)といってシムビコートと作用が違う薬なのでこちらはシムビコートと併用して使いました。
が、やっぱり効果はなかったです。
ただ、こちらは1ヶ月弱ほど続けました。
それから、テオドールという飲み薬を足して1、2週間試したのですがこちらも私には効きませんでした。
この頃、息苦しさが増して夜眠れない日も多くなっていたので予約無しに2回ほど外来へ行ったのですが、2回とも主治医がおらず(主治医の先生は外来が週2回だけだった為)他の先生の診察を受けることになりました。
その結果、1人目の先生には「咳喘息の小発作だからバイオ製剤やるしかないです。絶対に猫が原因です。犬は毛が抜けないけど猫の毛はずっと空中を舞っているので猫をどうにかしてください。とりあえず、プレドニン(前に試して効果なかった薬)出しておくのでもし発作になったら飲んでおいてください」と言われ終わりました。
もう1人の先生にも「咳喘息です。犬猫をどうにかしてください。やれる治療はやっているのでこれ以上やれることはないです」と言われ終わり。
夜間に救急にとび込んでも、カルテが咳喘息になっているから真面目に対応して貰えない。

そこで今度はもっと評判の良い病院を探しました。今までの感じで普通の呼吸器内科だと喘息ではなくCOPDを多く診ているように思えたので、次はアレルギー専門の先生のいる病院へ。

その病院では血液検査、肺のCT、呼吸機能検査、呼気NO検査、気道可逆性テスト、呼吸抵抗測定などの検査を受けました。
結果、血液検査はIgEが高く、肺のCTは問題なし、呼気NO検査も問題なしだったのですが、呼吸抵抗測定はグラフに黒い部分が多くあったのでこれは呼吸が苦しくなるだろうとの事。
そして、気道可逆性テストではFEV₁とFEV₁%の数値が吸入前と後ではかなり変化があるという結果になり(気管支の末端の方に炎症が起きてるから喘鳴がないんだろうという様な事も言っていた気が…)、先生に「確実に気管支喘息です」と言って頂くことが出来ました。
ここに来てようやくです。

とはいえ、無事気管支喘息の診断がついてゴールという訳ではなくむしろやっとスタート地点というところ。
診断がついたのが最近なので現在もそこの病院に通って治療を続けています。
ちなみに別の病院で散々『咳喘息』だと言われ続けていた私ですがこの間なんと『重症持続型気管支喘息』に大出世(?)することが出来て、今バイオ製剤のデュピクセントというのを試しています。

残念ながら最近は咳喘息の診断を容易につける先生が多数いる様です。私と同じように咳喘息と言われたけど咳はそこまで出ない、SpO₂もそこまで低くないし喘鳴も無いけどとにかく息苦しいという方はちゃんとした喘息の専門医がいる病院へ行くことも視野に入れてもいいのかもしれません。

長くなってしまいましたが、ここまで読んで頂きありがとうございました。